アクアミュージアム
LABO10『サンゴ礁を彩る群れの魚たち』
自然光が降り注ぐ、熱帯の楽園
サンゴ礁は、海中の熱帯雨林とも言われる多種多様な生きものが暮らす豊かな環境です。
太陽光と暖流の恵みをうけた海には、体色の美しい魚たちの群れが乱舞し、アオウミガメやナポレオンフィッシュなどの大型魚が悠々と回遊しています。
2021年7月26日「世界自然遺産」登録!
2021年7月26日、鹿児島県と沖縄県にまたがって点在する、奄美大島・徳之島・沖縄本島北部・西表島が「世界自然遺産」に登録されました。日本では5件目の登録となります。
横浜・八景島シーパラダイスでは、2019年に徳之島の天城町役場からの依頼で、水産振興の一環を目的とした海洋環境調査(島内の自然環境の視察や潜水調査など)を実施しました。
調査では、島の豊かな自然と、それが織りなす生物の多様性を目にすることができ、非常に魅力あふれる島であることがわかりました。
その魅力をより多くの方に知っていただくため、現地の方々と収集や輸送の方法など相談を重ね、徳之島の海をテーマとした、水族館ならではのコラボレーション展示を開催いたします。
徳之島の自然と生きもの
徳之島は、白い砂浜と亜熱帯の森林が広がる自然と、多くの鍾乳洞が特徴的な島です。
海は、黒潮(暖流)の恩恵により、サンゴ礁と鮮やかな色彩の魚たちを多く見ることができます。また、初夏から夏にはアオウミガメが産卵に砂浜へ上陸し、子ガメがふ化して海へと旅立ち、冬は出産と子育てでザトウクジラが訪れる、魅力的な海域です。
森林には、奄美大島と徳之島にしかいない「アマミノクロウサギ」が棲んでいることでも有名です。その他にも、「トクノシマトゲネズミ」、「オビトカゲモドキ」、「ハツシマカンアオイ」、「リュウキュウアカショウビン」などの希少種が生息する、手つかずの大自然を有しています。